ドキュメント

アカウントとAuto

複数のエージェントアカウントを分離して登録し、Auto、固定アカウント、実行中の切り替え、利用上限からの復旧を使う方法です。

対象
DesktopPWACLI
WindowsmacOSLinux
Claude CodeCodexAntigravityCursorQoderGrok BuildMuse Code

最終検証 2026-10-16 · v4.107.0

Markdown

AGI Cockpitのアカウントプロファイルは、同じエージェントプロバイダーへ複数のログインを分離して登録し、タスク、Autorun、Fleetごとに使い分ける機能です。Claude、Codex、Antigravity、Cursor、Qoder、Grok Buildに対応します。

Muse CodeはPC共通の一つのログイン(macOSではKeychain)、または設定の「エージェント → Muse Code」に保存したMeta APIキーを使います。名前付きプロファイル、Auto、アカウント切り替えには対応せず、設定フォルダを変えてもログインを分離できません。認証方法と使用量の鮮度の制約はエージェントとモデルを参照してください。

デフォルトと名前付きプロファイルを区別する

各プロバイダーには既存環境を使うデフォルトアカウントがあり、workやpersonalなどの名前付きプロファイルを追加できます。プロファイル名はCockpit内の選択名であり、AIサービス側のプラン名やメールアドレスではありません。

アカウントプロファイルはBrowser Identityと別です。アカウントプロファイルはタスクを実行するClaudeやCodexなどの認証を分離し、Browser Identityはアプリ内ブラウザーで開いたWebサイトのCookieやlocalStorageを分離します。

プロファイルを作成してログインする

SettingsのAgentsから対象エージェントのアカウントプロファイルを追加し、そのプロファイルへログインします。CLIではプロバイダーを--agent-typeで指定します。

cockpit accounts
cockpit accounts create work --agent-type codex
cockpit accounts login work --agent-type codex
cockpit accounts list --agent-type codex

プロファイル名を変更する

SettingsのAgentsでは、名前付きプロファイルの鉛筆ボタンから表示名を変更できます。CLIでは現在の名前またはプロファイルIDと新しい名前を指定します。

cockpit accounts rename work "Work (EU)" --agent-type codex

変更されるのは表示名だけです。プロファイルID、分離されたhome、保存済み認証情報、タスクとAutorunの割り当ては維持され、再ログインも不要です。実行中のタスクやAutorunが使っているプロファイルも変更できます。新しい名前は40文字以内で、空白だけ、制御文字、同じエージェント内の重複名、default、auto、profile-で始まる名前、既存のプロファイルIDは使用できません。デフォルトアカウントにはCockpitが所有するプロファイル名がないため変更できません。

Fleet YAMLのaccount: <name>だけは実行時に名前で解決します。Fleetが変更前の名前を使っている場合はYAMLも更新してください。更新しないと次のRunは開始前のアカウント確認で失敗します。

一覧にはプロバイダー、プロファイルID、名前、取得できる場合はメールアドレス、authState、利用状況、その取得時刻が表示されます。Grok Buildでは認証判断の理由をauthReasonでも確認できます。authStateは、利用できるok、認証情報が無効になったexpired、認証情報がないsigned_outを区別します。互換性のためのloggedInはokのときだけtrueです。auth_requiredは通常、再ログインが必要な状態です。ただしCursorの利用状況はCursor CLI自身のログインで取得しますが、利用状況の取得が拒否されただけではCLIのログインを無効と判定しません。CLIの認証情報が有効なら、タスク開始、Auto、Fleetで引き続き利用でき、利用状況画面から再ログインできます。認証情報がない場合やCLIの認証確認で期限切れと判定された場合は再ログインが必要です。利用状況のunknownまたはerrorは残量を取得できなかったことを示し、認証結果ではありません。認証情報がauthState: "ok"なら、残量が判明しているアカウントより優先度を下げたうえで選択対象に残ります。期限切れまたはサインアウト済みのアカウントは、AutoとFleet開始前の確認で利用できません。

Grok Buildのaccess tokenは約6時間で期限切れになりますが、refresh tokenが保存されている場合はauthReason: expired_refreshable、authState: okとなり、AutoとFleetの選択対象に残ります。モデル一覧や使用量の確認だけでは対話ログインやtoken更新を開始せず、使用量は更新までunknownまたは古い値になります。次のタスク開始時にGrok CLIが更新を試みます。ネットワーク障害はnetwork_failureとして再ログイン扱いにせず、refresh tokenが拒否されたrefresh_refused、refresh tokenがないexpired_without_refresh、またはプロバイダーが認証を拒否したprovider_rejectedでは再ログインが必要です。

デフォルトアカウントのメールアドレスを取得できるエージェントでは、アカウント切り替えメニューのdefault行とSettingsのエージェント認証欄に表示されます。名前付きプロファイルのアドレスをdefaultへ流用しません。アドレス未提供、未ログイン、取得失敗も別の状態として表示されるため、認証状態の確認に使えます。

Codexの利用状況とレート制限は、承認を要求しないread-only sandboxでCodex CLIのapp serverから取得します。この取得経路はCodex CLI 0.153に対応しています。

Antigravityの名前付きプロファイルはブラウザーでGoogle OAuthを行い、会話、ログ、キャッシュ、利用履歴をプロファイル専用のhomeへ分離します。macOSではプロファイル専用Keychainを検索順の先頭に固定し、タスク開始前にも確認するため、ホストのAntigravityログインとクォータへフォールバックしません。WindowsとLinuxのOS keyringは共有されるため、ホストログインが残っている場合は各プロファイルからも同じ認証情報が優先されます。

利用枠の残量を確認する

Antigravityは、実際に使用するアカウントの認証情報でAPIからGeminiモデルの利用枠の割合とリセット時刻を取得します。Agyセッションの起動は不要です。APIから有効なクォータを取得できない場合は、利用可能な実行中のローカルAgyセッション、次にそのhomeの利用履歴へフォールバックします。CLIのusage.account.sourceとisolation.quotaSourceは、取得元をapi、local_session、history、noneで示します。認証情報の取得元とクォータの範囲も併せて確認してください。APIからの取得によってアカウントの分離境界が変わったり、共有ホストログインがプロファイル固有になったりすることはありません。

Desktopで「使用量」を開くと、取得できたプロバイダー・アカウントごとの利用枠を比較できます。各利用枠はリングの下に残量をパーセントで表示します。利用枠にポインターを合わせるか選択すると、アカウント、利用枠、リセット時刻を確認できます。時刻が取得できた場合は、リセットまでの残り時間も表示されます。詳細には取得元と最終更新も表示されます。「使用量を更新」で再取得してください。取得値が不明な枠、認証エラー、残量ではなく観測状態を示す行、Cockpit Agentの残高表示では、実在しない割合を作らずパーセントを表示しません。

Claudeが利用枠リセットを返した場合、Desktopの各Claudeアカウントに未使用の合計回数を表示し、詳細を開くとリセットごとの残り回数、名称、失効日を確認できます。CLIではcockpit usageまたはcockpit accounts list --agent-type claudeのlimitResetsAvailableとlimitResetsで同じ情報を読み取れます。停止中または期限切れの付与は数えません。項目がない場合は対象外、未提供、または読み取れない状態であり、残り0回ではありません。0はClaudeが対象アカウントに未使用リセットがないと明示した場合だけ表示されます。Cockpitからこのリセットを使用する操作はありません。

Claudeの追加利用が有効で、今月の利用額を取得できた場合、DesktopとPWAの使用量には今月の追加利用として利用額と月間上限を同じ通貨で表示します。上限がない場合は上限なしと表示します。CLIではextraUsage.usedCredits、extraUsage.monthlyLimit、extraUsage.currencyを確認できます。項目がないことを利用額0と判断しないでください。この金額は通常の5時間・週・モデル別利用枠、購入済み残高、利用枠リセットとは別です。

CodexがChatGPTアカウントの購入クレジット残高を返した場合、使用量画面はクレジット残高として金額またはクレジット無制限を表示します。CLIではcockpit usageとcockpit accounts list --agent-type codexのusage.creditsで同じ値を確認できます。購入クレジットがない場合とCodexが残高を返さなかった場合はどちらもこの項目を省略するため、項目がないことを残高0とは判断しないでください。購入クレジットは、現在のレート制限を解除するリセットクレジットとは別で、cockpit usage resetでは消費されません。

DesktopとPWAの新しいタスク画面では、選択中のエージェントとアカウントに対応する同じ利用枠を作成前に確認できます。固定アカウントではそのプロファイルを表示します。Autoではdefaultを代用表示せず、実行時と同じ選択方法で候補になったアカウントを「Auto · アカウント名」として表示します。

使い切った利用枠も残量0%として表示されます。不明な値は取得できない状態として表示され、リセット時刻が不明な場合は残り時間を表示しません。認証や取得の状態を確認してから、アカウントの利用枠を使い切ったか判断してください。プロバイダーの利用枠は会話コンテキストの使用量とは別です。

使用量画面からログインする

認証が必要なアカウントには、使用量カードにそのアカウントのログインまたは再ログイン操作が表示されます。プロバイダーのログイン手順に従ってください。処理中は「ログイン中...」と表示され、重複して開始できません。認証に成功すると、認証状態と使用量情報が更新されます。使用量の取得エラーだけでは、ログインが必要とも残量がゼロとも判断できません。

カードではアカウントと利用枠をまとめて確認できます。測定できない値を利用枠の枯渇と解釈せず、利用枠の詳細を開いて取得元やリセット時刻を確認してください。

Codexのリセットクレジットを使う

cockpit usageは読み取り専用で、Codexのリセットクレジットと有効期限を表示します。一つのCodexアカウントで現在のレート制限枠を解除する場合は、クレジットを明示的に使います。

cockpit usage reset --agent-type codex --account work --confirm

リセットクレジットは獲得数が有限で、有効期限があります。使用は取り消しも返金もできないため、--confirmが必須です。--accountを省略するとdefaultアカウントを対象にします。結果はreset、nothingToReset、alreadyRedeemed、noCreditを区別し、クレジットを消費するのはresetだけです。自動復旧へ組み込む前にcockpit usage Referenceを確認してください。

Autoを使う

新しいタスク、Autorun、Fleetでアカウントを選べる場合、既定はAutoです。Autoは名前付きプロファイル一件ではなく、実行時にログイン済みアカウントの利用状況を比較して選ぶ方法です。

Autoは、短い利用枠を含むすべての枠に残量があることを確認したうえで、最も遅くリセットされる利用枠をアカウント間の比較基準にします。その長期枠について、リセットまでの1分あたりに残っている割合が大きいアカウントを優先するため、期限が近く未使用分の多い週単位などの枠を先に活用できます。短い枠はアカウントを今すぐ利用できるかの判定に使い、長期枠の優先順位を上書きしません。

Autoで開始したタスクが利用上限や対応するプラン制限へ到達すると、利用可能な別アカウントを選び、保存済みセッションを移して処理を続けます。Claudeの利用クレジット枯渇とCodexのワークスペースクレジット枯渇も復旧対象です。別アカウントがない、利用状況を確認できない、切り替えや再開に失敗した場合は、理由を表示して人の対応を待ちます。リセット時刻が記録されている利用上限は、その時刻を過ぎるとCockpitが利用状況を再評価し、回復済みなら同じタスクを再開します。認証切れは容量回復では直らないため、再ログインが必要です。

Autorunは実行のたびにAutoを解決し直します。Fleetは並列ノードで利用可能なアカウントを分散し、同じ一件へ集中しすぎないようにします。ただし、実際に同時実行できる量は各サービスの契約、利用上限、マシンの資源に従います。

利用上限の対象を確認する

通常の会話で利用上限に言及しただけでは、実行アカウントの上限として扱いません。別のエージェントを起動したツールの出力も、実行中のタスクのアカウント上限とは区別します。たとえばCodexタスクが起動したClaude Codeの上限はClaudeの通知として表示し、Codexのアカウントを切り替える理由にはしません。

Codexの上限表示では、対象アカウントと利用枠、判明しているリセット時刻を確認できます。プロバイダーが利用枠を指定しなかった場合は、その旨を表示します。cockpit task get <id>のusageLimitAttributionでも対象を確認でき、明示的なプロバイダーエラーの情報をキャッシュ済み使用量より優先します。

Terminal UIとTerminalでは、Cockpitの利用上限バナーを会話の上へ重ねません。対象CLIが出力した上限メッセージと、cockpit task get <id>のwaitingReason、リセット時刻、usageLimitAttributionを確認してください。利用上限の検出、待機状態、Autoによるアカウント復旧は引き続き動作しますが、Cockpit固有のアカウント切替説明と切替ボタンはターミナル面には表示されません。

固定アカウントを選ぶ

監査、顧客、請求、データ分離などの理由で実行先を固定する場合は、タスク作成時にプロファイル名を選びます。CLIでは--accountを指定します。

cockpit task create --instruction "変更をレビューして" --directory /path/to/repo --agent-type codex --account work
cockpit autorun create --name "Daily review" --instruction "変更をレビューして" --directory /path/to/repo --agent-type codex --account work --type cron --expression "0 9 * * *"

固定アカウントは利用上限に達しても別アカウントへ自動切り替えしません。Autorunが保存した固定プロファイルを利用できなくなった場合、Cockpitは別のアカウントへ無言で置き換えず、Autorunを無効にして「要確認」を表示します。

実行中のタスクを切り替える

cockpit task account <task-id>
cockpit task account <task-id> work
cockpit task account <task-id> default

Claude、Codex、Grok Build、Antigravity、Cursor、Qoderでは、実行中タスクのアカウントを切り替えられます。Cockpitは現在のセッションを停止し、保存済み会話を対象プロファイルへ移して同じタスクを再開します。回答の生成中やタスク開始直後は切り替えられない場合があるため、タスクが入力を受け取れる状態になってから実行します。

移行元の会話がない、処理中、読み取れない、または曖昧な場合は安全側で失敗します。切り替え先プロファイルに異なる履歴がある場合は、その履歴をアーカイブとして残してから進行中の会話を引き継ぎます。切り替え先に同じ会話またはより新しい会話がある場合も、無言で上書きせず通知します。

利用上限で停止したタスクは、切り替え後に追加指示を送って続行します。Autoが切り替えを処理している途中は、Fleetノードも実行中のまま待ち、復旧できなかった場合だけinterruptedになります。切り替えは過去のプロバイダー側会話や請求を統合する操作ではありません。

Antigravityからサインアウトする

cockpit accounts logoutはAntigravityだけに対応します。--confirmを付けない実行は、Keychainまたはkeyringの項目とtoken fileを含む対象、共有状態、影響範囲を表示するpreviewで、何も変更しません。内容を確認してから同じコマンドへ--confirmを付けます。

cockpit accounts logout work --agent-type antigravity
cockpit accounts logout work --agent-type antigravity --confirm

名前付きプロファイルのlogoutは、そのプロファイルの保存場所だけを対象にし、ホストログインを変更しません。defaultアカウントのlogoutはホストのAntigravity認証を消すため、その共有ログインを利用しているほかのプロファイルや、通常のterminalから起動したAgyもサインアウトします。Windows、Linux、またはmacOSでプロファイルKeychainを利用できない状態では、profileのpreviewが実際の共有認証をsharedCredentialとして示し、defaultアカウント側のlogout手順を案内します。Cockpitが自動でlogoutすることはありません。

Antigravityの利用状況には、認証情報の取得元、認証home、クォータの取得元、クォータの範囲が表示されます。quotaScope: host_loginはプロファイル固有のクォータではありません。上限表示が想定したアカウントと違う場合は、この情報を確認してからlogoutまたは再ログインします。

プロファイルを削除する

cockpit accounts remove work --agent-type codex --confirm

デフォルトアカウントは削除できません。名前付きプロファイルの削除には確認が必要で、タスクまたはAutorunが使用中の場合は拒否されます。先に対象タスクやAutorunをAuto、default、別のプロファイルへ変更してください。削除するとそのプロファイル固有の認証と保存データを再利用できなくなるため、対象のプロバイダーと名前を確認します。

エージェントごとの対応差はエージェントとモデル、タスク停止後の操作はタスク詳細、正確なCLI契約はcockpit accounts Reference、認証データの境界はセキュリティとデータを参照してください。