セキュリティとデータ
ローカル実行、外部サービスへの送信、承認、認証情報、タスク履歴、添付、Browser Identity、Remote Accessの保存境界を説明します。
AGI Cockpitは、タスクとエージェントプロセスを利用者のコンピューターで実行します。ただし、選択したAIプロバイダー、Webサイト、AGIラボの認証・会員確認、匿名利用状況など、機能に必要な通信は外部サービスへ送られます。
ローカルに残るもの
タスク状態、会話履歴、Autorun、Fleet、テンプレート、CLIランタイム情報、ログなどCockpitの主要データは~/.agi-tools/data/cockpit配下に保存されます。添付やElectronのブラウザープロファイルなど一部データはOSのアプリデータ領域に保存されます。作業ファイルは選択したプロジェクト、一時フォルダ、Git Worktreeにあります。
エージェントプロセスはその作業場所を読み書きします。Cockpit内に表示されていないファイルでも、選択した承認モードとエージェントの権限でアクセスできる場合があります。タスクへ必要なディレクトリだけを指定してください。
外部へ送られるもの
指示、会話、添付、ファイル内容、ツール結果がAIプロバイダーへ送られる範囲は、選択したエージェント、UIモード、モデル、ツールに従います。Cockpit Agentでは選択したOpenRouter、OpenCode Go、LM Studioなどの接続先が処理します。LM Studioをローカルで動かすか別ホストで動かすかは設定したURLで決まります。
アプリ内ブラウザーで開いたサイトには、入力、アップロード、Cookie、WebAuthnなど通常のブラウザー通信が発生します。Remote Accessでは接続した端末とCockpitの間でタスク、Ask、Autorunの情報が転送されます。
ゲスト利用時の匿名データ
パッケージ版のゲスト利用では、ランダムなinstallation ID、アプリバージョン、1日単位のセッション確認、オンボーディングの到達・離脱・ゲスト選択・サインインのイベントと対象ステップをAGI Backendへ送ります。タスクの指示、会話、ファイル内容、プロジェクト名はこの匿名イベントに含めません。
送信に失敗したオンボーディング離脱イベントは、再送のためOSのアプリデータ領域へ一時保存されます。匿名イベントはパッケージ版のゲスト利用だけで送られます。サインイン済み利用では、認証セッション確認時にアプリバージョンを送ります。
承認とAskを区別する
supervised、accept-edits、full-accessは、エージェントが利用できるツール操作の境界です。一回許可、常に許可、拒否が表示される場合は、操作内容、対象パス、コマンド、外部送信先を確認します。「常に許可」は同種操作へ継続して影響するため、範囲を理解できない場合は一回許可を選びます。
Askは人の方針判断を返す仕組みであり、ツール承認ではありません。Askで「公開する」を選んでも、OS、外部サービス、別のツールが要求する権限を自動的に付与しません。
認証情報を保存する
AGI Cockpit自身のtokenとAPIキーは、OSのKeychainまたはkeyringなど暗号化ストレージへ保存します。安全なストレージを利用できない場合、平文へ切り替えず保存を拒否します。削除に失敗した認証情報は利用を停止し、次回起動時に削除を再試行します。
名前付きエージェントプロファイルは認証を分離します。AntigravityはOAuth token、会話、ログ、利用履歴をプロファイル専用領域へ保存し、共有keyringへフォールバックしません。Browser Identityはエージェントのアカウントプロファイルとは別です。
Browser Identityを分離する
Browser IdentityごとにCookie、キャッシュ、localStorage、権限、プロキシ認証、ブラウザーセッションが永続領域へ保存されます。タスクとAutorunは一つのIdentityを割り当てられ、指定しない場合はDefault Identityを使います。
Chromeからのimport-sessionは、表示中サイトのregistrable domainに属するCookieと、正確なoriginのlocalStorageを選択したIdentityへ取り込みます。sessionStorage、IndexedDB、拡張機能状態、device-bound認証、パスキー自体は取り込みません。
Identityのデータ消去はそのIdentityのセッションを閉じます。削除は永続データも削除します。実行中タスクやAutorunから参照されるIdentityは、置換先を指定しない限り削除できません。Default Identityは削除できません。
割り当てと削除の手順はBrowser Identityを参照してください。
添付とAskメディアを扱う
添付はCockpit管理領域へランダムな保存名で置かれ、拡張子、MIME、実サイズ、内容を検証します。1メッセージは最大8ファイル、1ファイル512MB、合計1GBで、JSONは25MBまでです。アーカイブと実行形式は受け付けません。
ファイル名と内容は信頼済みの指示ではありません。チャットから開けるのは管理領域内の安全な形式だけで、実行形式、管理外パス、リモートfile URL、実行可能な内容を含み得るdata URLは直接起動しません。外部共有前に個人情報、ローカルパス、token、セッション情報を確認してください。
Remote Accessを保護する
推奨構成はTailscale限定とHTTPSです。Tailscale端末情報と6桁ペアリングコードで端末を認証し、失敗回数と有効期限を制限します。HTTPS証明書を取得できない場合にHTTPへ自動降格しません。
ローカルWi-Fiモードは通信が暗号化されず、明示確認後にだけ有効になります。公共または信頼できないネットワークでは使わないでください。Remote Accessを停止すると接続中セッションは終了し、standalone状態が保存されます。
詳細はリモートアクセスを参照してください。
App Surfaceを保護する
App Surfaceは一つの対象を一つのタスクへ排他的に接続します。Android実機への初回接続はAsk承認を要求し、secure fieldへのfillは拒否します。切断後も最後の画面が表示される場合がありますが、古い状態として操作を無効にします。
Cockpitは対象のアプリを起動、終了、インストールしません。タスクを完了または削除すると接続だけを解除し、対象アプリは終了しません。
接続と操作の手順はApp Surfaceを参照してください。
完了と削除を確認する
一時フォルダのタスクは完了時に作業場所が削除されます。DesktopでGit Worktreeのタスクを完了するとWorktreeを維持しますが、CLIのtask completeは既定で削除します。タスク削除、Fleet Runと関連タスクの一括削除、Identity削除は、履歴とローカルデータを失う可能性があります。
削除前に、対象ID、パス、Git状態、必要な成果、復旧方法を確認します。公開、外部送信、購入、権限変更などは、実行直前に利用者の承認を得てください。