Referenceとサポート
タスク状態、設定、保存場所、エージェント認証、Fleet、Remote Access、Browser Identity、App Surfaceの代表的なトラブル解決手順です。
最新バージョンでは、画面や操作が一部異なる場合があります。
現在の状態を正確に読み、問題を小さな境界へ切り分けるためのReferenceです。最初にタスク、エージェント、接続先、OS、アプリバージョンを確認し、その後に該当する復旧手順へ進みます。
タスク状態
| 状態 | 意味 | 次の確認 |
|---|---|---|
running |
エージェントが実行中 | 現在のターン、ログ、キューを確認する |
waiting_confirmation |
入力、承認、利用上限、再開を待つ | waitingReasonと画面の案内を確認する |
completed |
タスクを完了済みに移した | 成果とWorktreeの保存状態を確認する |
error |
起動またはランタイムが失敗した | errorMessageと診断情報を確認する |
turn_completeは一つの応答が終わったことを示し、タスク全体の完了ではありません。needsResumeはタスクが未完了のまま実行プロセスを失い、再開操作が必要な補助情報です。
代表的なwaitingReasonはturn_complete、permission、question、terminal_prompt、usage_limit、runtime_error、idle_timeout、unknownです。CLIではcockpit task get <id>で状態とsourceを確認します。
設定とショートカット
画面左下のアプリメニューから、外観、通知、ショートカット、エージェント、セットアップ、スキル、Browser Identity、履歴、Remote Access、Autorunを開けます。CLIではcockpit settings listとcockpit settings describeで公開設定と値の制約を確認できます。
Desktopのアプリケーションメニューで「View」→「ウィンドウを再読み込み」を選ぶと、エージェントやメインプロセスを止めずに表示だけを読み直せます。選択中のタスク、タスクごとの未送信入力、選択中タスクで開いていた右サイドパネルは復元されます。誤操作を避けるためCmd/Ctrl+Rには割り当てられていないので、メニューから実行します。
主要なショートカットにはQuick Task、タスク検索、送信キーがあります。送信キーはEnterまたはCmd/Ctrl+Enterを選択でき、Shift+Enterは改行です。ショートカットの競合やOS登録失敗は保存前に拒否されます。
設定を変更した後は、返された保存値を確認してください。数値設定は許容範囲へ丸められる場合があり、既存のAutorunは保存時のランタイム設定を保持するため、グローバル設定変更では自動更新されません。
データ保存場所
| 種類 | 主な場所 |
|---|---|
| Cockpitのタスク、Autorun、Fleet、テンプレート、CLI、ログ | ~/.agi-tools/data/cockpit |
| ユーザー共通のCLIランチャー | ~/.agi-tools/bin |
| 永続ワークスペース | ~/.agi-tools/workspaces |
| 作業プロジェクトとGit Worktree | タスク作成時に選んだ場所 |
| Electronの認証、添付、ブラウザープロファイル | OSのAGI Cockpitアプリデータ領域 |
| AntigravityネイティブUI向けの作業場所外画像の一時コピー | 作業場所の.agi-cockpit-attachments。セッション単位でGitから除外し、停止時に削除 |
| 認証tokenとAPIキー | OSのKeychainまたはkeyring |
cockpit doctorは現在接続するインスタンス、CLIランタイム、pidVisibility、loopbackとfile IPCの認証結果、実際に選ばれたeffectiveTransportを表示します。診断ログにはローカルパス、エージェント名、セッション状態が含まれる場合があるため、外部共有前に確認してください。
アプリを更新できない
まずAGI Cockpitを更新するで、現在のOSと配布形式に合う更新方法、最後のインストール結果、診断ログを確認します。解決しない場合は、cockpit update statusのcapability、lastError、最後のインストール結果と、~/.agi-tools/data/cockpit/logs/updater.jsonlの該当時刻を報告情報へ含めます。
正確なCLI契約はcockpit update Reference、公開済み変更はバージョン履歴を参照してください。
macOSのサインインでキーチェーンが応答しない
「システムのキーチェーンが応答しませんでした。もう一度やり直してください。」と表示された場合は、背面に残っているmacOSのキーチェーン確認を開き、必要に応じてlogin Keychainのロックを解除してから許可します。その後、Cockpitのサインインをもう一度実行してください。
Cockpitは応答のないキーチェーンを待ち続けず、約2秒でこの案内を表示します。このタイムアウトでは保留中のOAuth状態を消去せず、暗号化ストレージも無効にしないため、キーチェーンの確認を完了した後に再試行できます。キーチェーンを回避して平文保存へ切り替えることはありません。
エージェントが表示されない、起動しない
- 「設定」→「更新」の「エージェント CLI」で、対象CLIのインストール済み版、最新版、更新状態を確認します。「確認」で再取得し、更新がある場合は「CLI を更新」を実行します。
cockpit setup agent status <agent>でコマンド、インストール済み版、利用可能な最新版、updateAvailableを確認します。このコマンドは状態を読むだけで、更新は実行しません。- 設定の「エージェント」で起動コマンド、UIモード、アカウントの認証状態を確認します。
- ネイティブUIの候補取得が失敗している場合、モデルや推論設定を固定せず、接続と認証を復旧して再取得します。
- Terminal UIではネイティブUIのログイン案内を利用できないため、ターミナル内で対象CLIの認証を完了します。
LM Studioのモデルだけが古い、または表示されない場合は、SettingsのCockpit AgentにあるデフォルトモデルまたはLM Studio URLの横で「モデルを再読み込み」を選びます。URLを編集中なら保存前の値で確認できます。CLIでは保存済みURLを使うcockpit settings refresh-models lmstudioを実行します。取得に成功して選択中モデルが消えた場合は設定の保存を止めるため、利用可能なモデルを選び直します。接続失敗時は選択を保持するため、URLとLM Studioの稼働を確認して再試行します。この操作はモデル自体を起動、停止、再読み込みしません。
Cockpit AgentでOpenCode GoまたはOpenCode Zenのモデル一覧が読み込めない場合は、選択したプロバイダーと保存したAPIキーが一致しているか確認してから、モデルを再読み込みします。GoとZenのAPIキーは別々で、一方のキーを他方には使いません。
Codexでモデル一覧が空または別アカウントと異なる場合は、対象アカウントを確認して「モデルを再読み込み」を実行します。Codexはアカウント間で候補を流用せず、同じアカウントで以前に取得した一覧だけを失敗時に保持します。カスタムカタログのパスが表示される場合は、config.tomlのmodel_catalog_jsonと対象ファイルを確認してください。名前付きアカウントの設定分離と移行はエージェントとモデルを参照してください。
Grok Buildのモデル一覧を確認するだけでは、CockpitはGrok CLIやログイン画面を開きません。未ログインでは組み込み候補とSettingsからサインインする案内を表示します。期限切れのaccess tokenにrefresh tokenがあれば、authReason: expired_refreshable、authState: okのまま既知または組み込みの候補を表示し、次のタスク開始時に更新します。network_failureは再ログイン不要です。refresh_refused、expired_without_refresh、provider_rejectedの場合だけ再ログインしてください。
Claude、Codex、Antigravity、Cursor、Grok Buildで404、5xx、gateway timeoutなどの一時的なサービス障害が疑われる場合は、エラー表示の「稼働状況を確認」から各プロバイダーのstatus pageを確認します。このリンクは認証、利用上限、クォータ、レート制限、請求のエラーには表示されません。
期限切れの認証情報は「セッション期限切れ」またはauthState: expiredと表示され、loggedInはfalseになります。cockpit accounts login <account> --agent-type <type>で再ログインし、cockpit accounts listでauthState: okを確認します。cockpit doctorのaccounts.expiredでも対象を確認できます。
利用上限ではタスクはwaiting_confirmationとusage_limitになります。Autoで復旧できない場合は、利用可能な別プロファイルを追加または選択してから、新しい指示を送ります。リセット時刻を過ぎるとCockpitは利用状況を再評価し、回復済みならタスクを再開します。再開しない場合は、画面の案内が「まだ利用上限」「利用状況を確認できない」「再ログインが必要」のどれを示しているか確認し、待機、再試行、再ログインを使い分けます。
Antigravityのクォータが想定したprofileと一致しない場合は、Usageまたはcockpit accounts list --agent-type antigravityでcredentialとquotaのsource、home、scopeを確認します。quotaScope: host_loginは共有認証のクォータです。cockpit accounts logout <account> --agent-type antigravityで対象をpreviewし、共有先への影響を確認してから--confirmを付けます。
AntigravityのネイティブUIで画像添付だけが開始前に失敗する場合は、タスクの作業場所へ書き込めるか、.agi-cockpit-attachmentsが通常のディレクトリかを確認します。Cockpitは作業場所外の画像をこのディレクトリへ一時配置するため、読み取り専用の作業場所や同名のファイル・シンボリックリンクでは安全のため送信を拒否します。
Fleetを開始できない、gateの原因が分からない
Fleet run accounts are unusableでは、issuesに表示されたノードとアカウントを再ログインし、cockpit accounts listでauthState: okを確認してからRunを作り直します。--skip-account-checkは、先行ノードの間にログインする設計など、無効なアカウントを含むRunを意図的に作る場合だけ使います。
command gateが失敗した場合は、Fleetパネルの失敗fileと全量ログを開く、またはcockpit fleet output <runId> --node <gateId> --attempt <n>を使います。各試行はfleet-runs/<runId>/gates/へ別fileで保存され、20 MBを超えると中央を省略して先頭と末尾を残します。logs --nodeの要約だけでは見えない最初のエラーを全量logから確認してください。
タスクが再開しない
needsResumeとwaitingReasonを確認し、cockpit task resume <id>で保存済みセッションを再開します。Terminalタスクでは新しいシェルが同じディレクトリで起動するため、以前のforeground processは戻りません。Antigravityが待っているbackground commandは、完了通知と最終回答まで同じturnで追跡されるため、中間回答だけをturn完了と判断しないでください。
別インスタンスへのCLI接続は自動転送されません。cockpit doctorのinstance、runtime path、transports.loopback、transports.fileIpc、effectiveTransportを確認し、正しいCockpitから同じコマンドを実行します。file IPCへ切り替わる場合も、同じinstanceが提供した接続先だけを使います。instance_mismatchでは接続先を推測して再送しないでください。
Remote Accessへ接続できない
- DesktopでRemote Accessが実行中か確認します。
- Tailscale限定では両端末が同じtailnetで認証済みか確認します。
- HTTPSではMagicDNSとHTTPS Certificatesを有効にし、
cockpit remote-access certificate statusでexpired、daysRemaining、renewal.failed、renewal.lastAttempt.errorを確認します。自動更新に失敗している場合は画面の理由に従い、「更新」を実行します。 - QRコードまたは接続URLがHTTPSであることを確認します。
- ペアリングコードの期限切れ、3回失敗後の30秒ロックを確認します。
cockpit remote-access status --verboseでmode、scope、証明書、会員確認を切り分けます。自動更新の失敗は6時間後にも再試行されますが、認証、会員資格、Tailscale、TLSへの反映エラーは先に解消します。
ローカルWi-Fiモードへ安易に切り替えず、証明書またはTailscale設定を復旧します。詳しくはリモートアクセスを参照してください。
Browser Identityでサインインできない
タスクに割り当てられたIdentity名と色を確認します。別Identityでログインしても現在のタスクへ状態は移りません。macOSではChromeの対象タブを開き、cockpit browser import-sessionで選択したIdentityへCookieとlocalStorageを取り込めます。
パスキーが使えない場合はcockpit browser diagnosticsでプラットフォーム認証器の状態と直近のWebAuthn試行を確認します。macOSのno-matching-credentialでは、アプリ内ブラウザーで新しいパスキーを登録するか、パスワードまたはcockpit browser import-sessionを使います。discoverable-credential-unavailableは保存済みパスキーでのログインが未対応、user-verification-unavailableはセキュリティキーのPINなど必要な利用者確認を収集できない状態です。not-allowedはキャンセル、timeout、または応答できる認証器がない場合を含みます。macOSの未署名・開発buildではentitlementまたは実Keychainを利用できずTouch IDを開始できない場合があります。Linuxではセキュリティキーまたはパスワードを使いますが、セキュリティキーで完了できるのはPINを求めない要求だけで、保存済みパスキーでのログインには対応していません。
詳しくはBrowser Identityとcockpit browserを参照してください。
App Surfaceへ接続できない
cockpit app doctorでADB、Xcode、制御runtime、現在の接続を確認します。cockpit app targetsで対象がonlineか、別タスクが使用中でないか確認します。- iOS SimulatorはXcodeで先にbootします。
- Android実機はデバッグを有効にし、端末上の承認を受けます。
- 接続後に
cockpit app statusでmirror、accessibility、input、keyboardのhealthを確認します。
offlineまたはstaleでは最後の画面だけが残り、操作できません。対象やアプリをCockpitから起動・終了せず、プラットフォームのツールで準備してから再接続します。
詳しくはApp Surfaceを参照してください。
問題を報告する
再現手順、期待した結果、実際の結果、AGI Cockpitのバージョン、OSとアーキテクチャ、対象エージェントとUIモード、エラーコードを揃えます。必要に応じてcockpit doctor、アップデーターログ、診断レポートの該当部分を添付します。
token、Cookie、ペアリングコード、ローカルの個人名、秘密のファイル内容は除去してください。既知の修正が公開済みかバージョン履歴を確認してから、AGI CockpitのGitHub Issueへ報告します。