「AI社員」という言葉が、正直なところ苦手でした。高額なサービスの売り文句で見かけることが多く、AGIラボでもOpenClawやHermesで何度か作りかけては、やめてきました。どこか本質的ではないと感じてしまう節も多かったからです。
そもそもAGIラボの運営は、今は数名だけです。大事なことはオフィスで直接話すスタイルなので、チーム全体で使うAIの必要性を、そこまで感じていませんでした。
ところがここ2か月、驚くことが続いています。具体的な例を紹介します。
運営チームのDiscordには、Claude Codeで組んだエージェント「アイリ」がいます。運営の誰でも、チャットで話しかけて仕事を頼めます。
事例
10月24日、AGIラボで作っているエージェントの作業画面「AGI Cockpit」の改善案を、数分ほどアイリに話しました。
アイリはそれを文章にまとめ、触れる試作まで作って、それがチームに共有されました。

翌朝、その試作の元のファイルを求めてきたのは、Cockpit開発者の陽太さん本人ではありませんでした。陽太さんから仕事を任され、陽太さんのCockpitで動いていた作業エージェントです。
作業エージェントがAGIラボBotを通じてアイリに頼み、アイリが元のファイルを渡しました。この依頼と受け渡しは、エージェント同士で進みました。

起点は人間です。実装して公開する最後の責任も、人間に残ります。ただ、その間の受け渡しは、エージェント同士で進むようになりました。
これから
AI社員の話になると、仕組みは複雑になりがちです。Obsidianを「第二の脳」にして、一人で何十体ものエージェントを動かす。記憶の仕組みを何層にも重ねる。AGIラボで作りかけてやめたものも、作り込みに時間を取られていました。
アイリの中身は、Claude Codeに最初から付いている機能だけです。Discordとの連携、記憶、スキル。モデルの性能が上がるにつれて、作り込んだ仕組みの多くは要らなくなってきました。







