はじめに
生成AIの進化が目まぐるしいですが、Anthropicの「Claude」のウェブアプリも頻繁に更新され、あらゆる便利機能が追加されています。
Claudeを使ってみたい、Claudeを使ってるけど、具体的にどんなことができるのか、進化が早すぎて網羅的に追いきれてないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そのClaudeウェブアプリについて──料金プラン、全機能と活用手順を網羅的かつ、分かりやすく画像をふんだんに使用して解説していきます!
Claudeとは
Claude(クロード)は、2021年にOpenAI出身の研究者たち(Dario Amodei氏、Daniela Amodei氏ら)によって設立されたAnthropic(アンソロピック)社が開発しました。

OpenAI社のChatGPTやGoogle社のGeminiと並ぶ高度な大規模言語モデル(LLM)の一つです。
出力の文章スタイルが自然でわかりやすいとも評価されており、丁寧で一貫性のある説明や創造的な文章生成が可能です。
Anthropic社独自の工夫として、Claudeには「Constitutional AI(AI憲法)」という原則集が組み込まれており、このルールに沿って有害な内容を避けつつ有用で誠実な回答を行うよう調整されています。

これによりユーザーに安全で信頼できる応答を提供するよう設計されているのです。総じてClaudeは、「親切さ」「無害さ」「正直さ」を重視する設計哲学のもと、初心者にも扱いやすく高機能なAIチャットボットとなっています。
また、Claudeからは、Claude CodeというCLIツールも公開されていますが、今回の記事では、Claudeのウェブアプリの機能について解説します。
Claude Codeに関する研究所の記事:
✅Anthropicの新AIエージェント。Claude Code徹底解説
✅Claude Code GitHub Actions の使い方を解説。
Claudeウェブアプリの料金プラン
Claudeには無料プランと有料プランが複数用意されており、利用できる機能や使用量に違いがあります。2025年6月時点で提供されている主なプランと特徴は以下の通りです。

https://www.anthropic.com/pricing
Free
無料。チャットや画像・ファイル解析など基本機能が試せます。1日あたり約30件で上限に達し、高度な連携機能は使えません。Pro
月20ドル(年払いで月17ドル)。メッセージ上限が増え、プロジェクト無制限・Claude Code・Researchモード・Google連携などが解放されます。上位モデル Opusも利用可能。Max
月100ドル〜。Proの全機能に加え、トークン上限を5〜20倍に拡大。優先処理や新機能の先行利用も付くため、大規模データや長時間利用向け。Team
5人以上、年契約で1人月25ドル(月払いは30ドル)。Pro相当の機能に、管理者コンソールや請求一括管理、チーム共有プロジェクトが追加されます。Enterprise
企業向けプラン。料金は個別見積もり。
Claudeウェブアプリ
Claudeウェブアプリにログインすると、下記のようなチャット画面が表示されます。

Claudeの主な機能は、チャットとプロジェクトと呼ばれる機能になります。

Claudeのプロジェクト機能
Claudeのプロジェクト機能は、PDFやテキストファイルなどの外部知識をナレッジベースとして取り込み、特定の用途にカスタマイズしたチャットボットを作成できる機能です。

例えば、会社の資料をアップロードして社内専用の質問応答ボットを作成したり、プロジェクト指示でClaudeの役割を設定することで、マーケティング担当者や技術者の視点から回答するボットにカスタマイズできます。
毎回資料を読み込ませる必要がなく、専用のAIアシスタントとして継続的に活用できる便利な機能です。
プロジェクト機能の使い方
画面左のサイドバーの「プロジェクト」を選択します。

プロジェクトを開いたら、「+ 新規プロジェクト」をクリックします。

プロジェクト名と詳細を入力して作成します。

プロジェクトを開くと、その中でアップロードしたファイルをナレッジベース(知識ベース)として登録できます。

プロジェクトナレッジの「+」ボタンをクリックして、アップロードする情報を選択することができます。

デバイスからアップロードからはローカルファイルをアップロードすることができます。
現時点で(2025/6/12)対応しているファイル形式は、PDF、DOCX、CSV、TXT、HTML、ODT、RTF、EPUB、JSON、XLSXです。
また、その他、テキストコンテンツからはテキストを、GithubからはGithub内のファイルを、Google DriveからはGoogleドキュメントをアップロードすることが可能です。
今回は試しに、ダミーの就業規則(Wordファイル)をアップロードしてみます。

追加したドキュメントはナレッジタブ等で一覧でき、プロジェクト内の全チャットから参照されます。
プロジェクトごとにシステムプロンプトを設定することも可能です。
「プロジェクトの指示を設定」をクリックします。

入力画面が出てくるので、例えば「回答は常に敬語で」「専門用語の説明を詳しく」などルールを記入すると、そのプロジェクト内のやり取りでは毎回その指示を守るようになります。

ここまで設定できたら、実際にプロジェクト内で下記のプロンプトを試します。
この会社の定時を教えてください。

ナレッジ情報を参照して、正しい情報を回答してくれました。

ナレッジ資料:

Claudeウェブアプリのチャット機能
基本的なチャット動作
新しいチャット画面を開きたい場合は、画面左のタブの一番上の「新規チャット」ボタンをクリックします。

チャット入力欄にメッセージを入力し、送信(↑のアイコンをクリック、またはEnterキー)します。

送信すると、回答が返ってきます。

チャット画面は主に、①アップロード機能、②各種ツール機能、③モデル選択機能が表示されています。

アップロード機能
チャット画面のアップロード機能のボタンをクリックすると、アップロードの機能が開かれます。
ローカルファイル
スクリーンショット
Githubリポジトリのファイル
Google Drive内のDocファイル
をアップロードできて、プロジェクトを使用したい場合は、プロジェクトも指定できます。

①ローカルファイルをアップロード
ファイルをアップロードをクリックすると、ローカルファイルの選択が可能です。


例えば、論文のPDFファイルをアップロードすれば、その内容を分かりやすく解説してもらうことが可能です。


アップロードした論文:
/assets/n0e3d96aac15e_e526033c9422e2ab1f23033cffc1017c.pdf
下記が実際のClaudeの回答です。
論文内の情報を的確に取得した上で、論文の内容を解説してくれます。
この論文は、「野生のAI価値観:実世界でのAI言語モデルとのやり取りにおける価値観の発見と分析」というタイトルの研究です。簡単に説明します。
研究の目的
AI(特にClaude)が実際の会話でどのような価値判断をしているかを大規模に調べた初の研究です。これまでAIの価値観については理論的な議論が多かったのですが、実際の使用場面での価値観を詳しく分析しました。
研究方法データ規模: 70万件のClaude.aiでの実際の会話を分析
プライバシー保護: 個人情報を保護しながら、AIが表現する価値観を自動抽出
価値観の定義: AIの応答に影響を与える規範的な考慮事項(例:「人間の福祉」「事実の正確性」)
主な発見
1. AIの価値観分類
3,307個のAI価値観を発見し、5つのカテゴリーに分類:実用的価値観(31.4%):効率性、品質基準など
認識論的価値観(22.2%):知識の正確性、論理的一貫性など
社会的価値観(21.4%):人間関係、コミュニティの福祉など
保護的価値観(13.9%):安全性、倫理的境界など
個人的価値観(11.1%):個人の成長、自己表現など
2. 最も多い価値観
AIが最も頻繁に表現する価値観:役立つこと(23.4%)
プロフェッショナリズム(22.9%)
透明性(17.4%)
明確性(16.6%)
徹底性(14.3%)
3. 文脈による価値観の変化恋愛相談では「健全な境界」を重視
歴史的論争では「歴史的正確性」を重視
AI倫理では「人間の主体性」を重視
4. 人間の価値観への対応パターン支持(約45%):人間の価値観を積極的に支援
中立(約10%):認識するが支持も反対もしない
書き換え(約7%):別の視点を提供
抵抗(約5%):倫理的に問題のある要求に反対
実用的な意味
AIの一貫性
Claudeは基本的に「親切で、無害で、正直」という原則に沿って行動しており、これが具体的な価値観として現れています。
安全性の確認
AIが有害な要求(例:ルール破り、道徳的虚無主義)に対して適切に抵抗していることが確認されました。
個別対応の証拠
AIは状況や相手の価値観に応じて、適切に価値判断を調整していることが分かりました。
なぜ重要か透明性の向上: AIがどのような価値判断をするかが明確になった
安全性の検証: AIの価値観が意図通りに機能しているかを確認
改善の指針: より良いAIシステム設計のための実証的基盤を提供
この研究は、AIが単なる技術ツールではなく、価値観を持つシステムであることを示し、その価値観が人間社会にとって適切かどうかを科学的に評価する方法を確立した画期的な研究です。
②スクリーンショットを撮る
「スクリーンショットを撮る」を選択します。

Chromeタブ、ウィンドウ、画面全体を選択できるポップアップが表示されるので、スクリーンショットを撮影したい画面を選択して、共有を押すと、選択した画面のスクリーンショットが撮影されます。


Claudeは画像解析能力もあるので、撮影したスクリーンショットを解析させることも可能です。

③Githubから追加
「Githubから追加」ボタンをクリックします。

※Githubと連携が済んでいない場合は、Githubとの連携の許可を行う画面が表示されるため、許可を行う必要があります。

※設定の連携機能からも連携設定を行うことが可能です。

連携ができたら、接続したGithubアカウントのリポジトリをClaudeに共有することができます。
リポジトリを選択して、リポジトリ内のClaudeに共有したいフォルダやファイルを選択します。

ファイルを選択したら、「ファイルを追加」をクリックします。

すると、選択したファイルがClaudeにアップロードされて、その内容を踏まえて質問することができます。

リポジトリの内容を説明するように依頼すると、しっかりとリポジトリの内容を把握した上で回答してくれました。

④Google Driveから追加
「Google Driveから追加」を選択します。

Googleアカウントの接続を行っていない場合は、Googleアカウントとの接続設定画面が表示されるので、指示に従って連携を行います。

連携が完了している場合は、Google Drive内のドキュメントファイルが表示されます。
また、Google Driveを検索という部分からは、Google Drive内のドキュメントを検索することができます。
注意:現時点(2025/6/12)では、サポートされているのはGoogleドキュメントのみとなっています。

ドキュメントを選択すると、Claudeにアップロードすることができます。

ドキュメントの内容について質問すると、しっかりとドキュメントの内容を見に行って回答してくれていることが分かります。

⑤プロジェクトを使用
「プロジェクトを使用」を選択すると、プロジェクト機能を利用したチャットを使えます。

作成してあるプロジェクトから使いたいプロジェクトを選択できます。

選択したプロジェクトの名前がチャットUIに表示されます。

プロジェクト機能の解説パートで使用したプロジェクトで、再度会社の定時を質問するプロンプトを使用します。

先ほどと同様に、ナレッジのファイルを参照して、正しい回答をしてくれました。








