はじめに
近年、ChatGPTなどの対話型AIやその他様々なAIツールが話題ですが、新たに登場した「Fellou(フェロー)」というAI搭載ブラウザが最近Xを中心に注目を集めています。
Fellouは単なるウェブブラウザではなく、まるで秘書のようにインターネット上の操作を自動でこなし、私たちの代わりに調べ物や作業をしてくれる次世代ブラウザです。
本記事では、Fellouがどのような機能を備えているのか、そして実際の使い方、実践例などを解説します。
Fellouとは
Fellou(フェロー)は「世界初のエージェンティック(agentic)ブラウザ」と呼ばれる、AIが内蔵された新しいタイプのウェブブラウザです。

通常のブラウザではユーザー自身が検索したりクリックしたりしますが、Fellouではユーザーの指示に従ってAIが自律的にウェブを操作してくれます。
例えば「〇〇について調べてレポートを作って」といった自然言語で命令すれば、Fellouが必要な情報をウェブ上で集め、まとめてくれます。

Fellouではプログラミングや難しい設定は一切不要です。チャットするように自然言語で命令を入力するだけでOKなので、専門知識がなくても使えます。

Fellouが生まれた目的は、ブラウザを「ただ情報を見る道具」から「指示すれば自動で動くパートナー」へ進化させることにあります。
5億人以上が毎日使うブラウザという存在をAI時代に最適化し、一人ひとりが自分専用のデジタルコンパニオン(相棒)を持つ世界を目指しています。
Fellouのミッションは「誰もが繰り返しの作業から解放され、生産性を高められるようにする」ことであり、そのためにブラウザという身近なツールを大きく変革しようと目指しています。
下図はFellouがブラウザ機能・AIエージェント・作業自動化の重なる部分に位置することを示しています。

利用料金とプラン
気になる料金体系ですが、Fellouは現在ベータ版として提供されており基本無料で利用可能です。
公式サイトから誰でもダウンロードでき、現状は、特にサブスクリプション登録や有料プランへの加入なしにそのまま使い始めることができます。
※ 現時点(2025/5/16時点)では、Fellouの利用には、招待コードが必要です。

将来的に料金プランがどうなるかは正式リリース時にアナウンスされると思われます。一般的なAIサービスでは、基本機能は無料で提供しつつ、高度な機能や大量の利用には有料プランを用意するケースもあります。
Fellouの場合も、今後例えば商用利用向けのプロプランや、API連携・開発者向けの有料サービスなどが出てくる可能性はありますが、2025年5月15日時点では具体的な課金プランは発表されていません。
Fellouの機能
Fellou は AI エージェントを内蔵した自律型ブラウザ です。キーボードやマウス操作の大半を AI が肩代わりし、検索から入力・投稿までを一連の流れで自動化します。
ここでは Fellouの主な機能を紹介します。
1. Deep Search
ユーザーの指示をもとに、Fellouは裏側(シャドーウィンドウ)で複数サイトを同時に巡回し、要点が整理されたレポートとして結果を返します。

最大 2,500 以上のデータポイントを一括解析
公開 Web+SNS(X、LinkedIn など)を横断検索
レポートは図表つきで/ワンクリック共有可
調査中も自分のタブは邪魔されず、通知だけ受け取れる
※Xなどはログインする必要がありますので、Xからの情報を収集したい場合は、アカウント情報が漏れても問題ない捨て垢のようなものを作成してログインすることをおすすめします。
実際に下記のように指示してみました。
Use Deep Search: AIブラウザのFellou AIとはなんですか?具体的にどのようなことができますか?

2. Deep Action Workflow
検索だけでなくフォーム入力やボタン操作もAI が担当。「この→次へ→送信」といった クリック作業をゼロにできます。
ユーザーの指示に基づいてワークフローを検討して実行してくれます。

複数ステップを 1 文で指示
Amazon で最安値検索→カート追加
Gmail を開いて自動返信
Google カレンダーに会議を登録
追加プラグイン不要・設定不要
バックグラウンド実行で “ながら作業” が可能
Xを開いて、Fellou AIを検索して、Fellou AIのアカウントをフォローしてください。
実際にワークフローを検討して、動作を実行して、XからFellou AIのアカウントのフォローを実施してくれます。

3. コンテキスト認識 & Proactive Intelligence
Fellou は開いているタブの内容を理解し、必要になりそうな次の操作を提案したり、ユーザーの指示に基づいた動作の実行が可能です。
@コマンドでページを示すだけで要約・翻訳・リライト
タブを切り替えても文脈が途切れない
参考資料や不足データを自動で収集・提案
例:
@https://fellou.ai/
上記のをURLを調べて、内容をまとめてください。

もちろん、Fellouはブラウザですので、普通のブラウザのように、検索を行うことも可能です。
画面の上部または中央部の検索バーをクリックします。

すると入力画面が出てくるので、試しに「ChatGPTとはなんですか」と聞いてみます。

検索を実行すると普通にブラウザが開かれますが、Fellouの大きな特徴として、ブラウザの操作画面を認識していますので、ユーザーの操作を見て、次の動作を予測し、提案を行ってくれます。
画面下部に「I have found 4 high-quality data sources for you. Would you like to open them with one click?」と表示されています。

Yesをクリックすると、Fellouが発見した4つのページが開かれます。

4. Private Site Access
ユーザーが許可したアカウント情報を利用し、ログインが必要なサイトも操作できます。
Gmail・X・Notion・社内ポータルなどを直接操作
パスワードは PC 内に留まり外部送信されない
これまで手動でしかできなかった “クローズド業務” も自動化
5. タイムライン & シャドーワークスペース
すべての操作履歴は時系列で保存され、振り返りや再利用が可能です。調査やタスクは影のウィンドウで進むため、画面が煩雑になりません。
過去に実行したタスクや取得した情報にいつでも遡ってアクセスできます。

Fellou で得られるメリット(まとめ):
クリック&入力の手間を大幅削減
調査~実行までのワークフローを検討してワンストップ自動化
文脈を失わないまま複数タスクを並行処理
ログイン必須のサービスも操作可能
Fellou の機能は、「調べて終わり」ではなく「調べて実行して結果を残す」ところまで面倒を見る点に真価があります。
従来のブラウザが“受動的”なツールだったのに対し、Fellou は “能動的に働くブラウザ” として、検索・入力・投稿といった単調な作業からユーザーを解放してくれます。
Fellou.aiブラウザの安全性
ユーザーの個人情報はどう扱われる?
Fellouでは、ログイン情報や閲覧履歴、ユーザーがAIに指示した命令などの個人データが、ユーザーのPC内で処理されます。
ただ、公式にはまだ十分なプライバシー情報が公開されておらず、データ管理の詳細は不透明です。大事な情報の使用は最低限に留めるなどの対策がおすすめです。
自動操作機能による情報漏洩や意図しない動作の危険性は?
FellouはAIが自動でWebページを操作してくれるため、ログイン状態や画面上の情報への広いアクセス権を持ちます。便利な反面、意図しない動作や情報漏洩につながる可能性もあります。
万が一ソフトに不具合があった場合、意図せぬ動作で情報が漏れるリスクがあることは認識しておきましょう。
Fellouが採用するセキュリティ対策は?
Fellouでは、基本的にデータを端末内で処理し通信を暗号化することで情報を守っています。その上で、ユーザー自身のログイン情報を使うため、パスワードをFellou側に預ける必要がありません。
また、AIの操作はShadow Workspace(仮想の作業空間)上で行われ、ユーザーはAIの進行をリアルタイムで監視し、必要に応じ停止できます。こうした設計により、便利さと安全性の両立が図られています。
安全に使うために注意すること
安全に利用するには、事前に設定内容や要求される権限を確認してから使い始めることが大切です。さらに次の点にも注意しましょう:
機密情報を入力しない: Fellouでクレジットカード番号やパスワードなどの個人情報は入力を避けましょう。
大事なアカウントで使わない: 銀行口座や主要SNSといった重要アカウントではFellouの利用を控えましょう。







