今週のAI業界も注目ニュースが盛りだくさんです。今回もChatGPT研究所では、今週特に重要だったAIニュースを厳選し、わかりやすくお届けします。
それでは早速見ていきましょう。
記事で紹介した注目ニュースの一部を、研究所メンバーがPodcastでも深掘りしています!
気になる方はこちらからチェックしてみてください👇
https://youtu.be/thHaz_f-1s8?si=yaYPsniQ_ejD6Srq
1. OpenAIの動画生成AI「Sora」、クレジット制を廃止し無制限生成に移行
OpenAIが提供する動画生成AI「Sora」が、従来のクレジット制を撤廃して、ChatGPTの有料ユーザーが無制限で動画を生成できるようになりました。これまで月ごとの生成回数に制限がありましたが、今回のアップデートで自由に動画生成を行えます。

主なポイント:
クレジット制の完全撤廃
ChatGPTの有料プラン(Plus・Team・Pro)なら動画生成が無制限になりました。プラン別の生成仕様
Plus/Teamプラン
最大720p、最長10秒の動画を同時に2本まで生成可能(ウォーターマークあり)。
Proプラン
最大1080p、最長20秒の動画を同時に5本まで生成可能(ウォーターマークなしでダウンロード可能)。

不正利用防止策の強化
大量生成やアカウント共有の監視が強化され、全動画にウォーターマークが基本的に付与されます(Proプランのみ非表示可能)。
クレジット制が撤廃されたのは驚きでした。実際、月額2000円程度でこれだけのクオリティの動画生成ができるのは、他のサービスに比べても安いです。
ただ、最近はGoogleの動画生成モデル「Veo2」をはじめ、非常に高性能なモデルが乱立してきているため、それと比較すると、正直Soraは性能面で物足りない印象があります。今後、OpenAIが動画モデルの性能をどれだけ伸ばせるかが重要なポイントになりそうです。
2. Perplexity AI、TikTok買収を提案し「アルゴリズムのオープンソース化」計画を発表
AI検索スタートアップのPerplexity AIが、TikTok米国事業の買収提案を公開しました。買収が成功した場合、TikTokのアルゴリズムをアメリカ国内で完全に再設計し、オープンソース化するという大胆な計画を示しています。

主なポイント:
TikTokアルゴリズムの透明化 TikTokのレコメンド機能を公開し、誰でも内容を検証可能に。
米国内でデータ管理 データセンターを米国に置き、米政府監督のもとで運営を徹底。
検索機能と動画の融合 Perplexityの検索技術とTikTokの動画ライブラリを統合。
NVIDIA「Dynamo」でAI強化 新技術「Dynamo」を使った高度なAIインフラを構築。

Perplexity AIの提案は非常に新鮮で、実現すればSNS業界においてアルゴリズム透明化の新たな基準になる可能性があります。ただ、実際にはイーロン・マスク率いるXをはじめとする超大手企業がTikTokの買収を目指している状況ですので、検索スタートアップであるPerplexityがこれを成功させるのは正直かなり難しいと思います。それでも、もし実現したらAI業界にとって非常に大きなインパクトを与える動きとなりそうです。
3. 1X社、家庭用ヒト型ロボットを2025年末に数百世帯でテスト開始へ
ノルウェーのロボット企業1Xが、自社開発のヒト型ロボット「Neo Gamma」を2025年末までに一般家庭(数百〜数千世帯)でテスト導入すると発表しました。家庭内での実際の活動を通じてロボットを学習させ、製品の改善につなげる狙いです。

主なポイント:
家庭環境での実地テスト 実際の家庭で日常生活を送りながらデータを収集。
AIと遠隔操作の組み合わせ 自律動作は限定的で、必要時に遠隔で人間がロボットを操作。
競合も家庭導入を計画 米国のFigure社も2025年に家庭テストを予定。
安全性と技術的課題 重量ロボットの家庭投入には安全面など課題が多い。

家庭での実地テストというのは、人型ロボットの普及に向けて極めて重要な一歩です。デモ動画を見ると、このロボットは金属ではなく布のような素材を使用しているため、心理的な怖さがなく安心感がありました。また、家事をこなす様子にはワクワク感も感じられます。最初はデータ収集が主な目的になると思いますが、海外企業が続々と進化している中、日本企業もかつてはロボットの先進国でしたので、ここでもう一度存在感を出してほしいところです。
4. OpenAI、新高性能モデル「o1-pro」のAPI提供開始
OpenAIが、推論能力を大幅に強化した新たなAPI向けモデル「o1-pro」の提供を開始しました。従来モデルよりも難易度が高い問題に安定した回答を返せるよう設計されていますが、価格は非常に高額に設定されています。

主なポイント:
価格は通常版の10倍 入力100万トークン150ドル、出力600ドルと高額。
提供対象: APIで累計5ドル以上課金した開発者のみ利用可能。

o1-proは非常に高性能である一方、価格が高すぎて一般的な企業にとっては導入が難しいモデルです。ただ、今までのモデルの価格推移を見ると、徐々に価格は下がっていくはずなので、今後このモデルがもっと手軽に使えるようになることに期待です。







