今週も、各社の新モデル発表から業界を揺るがす大型の報道まで目まぐるしい一週間でした。

「最新情報を追いきれない」と感じている方のために、ChatGPT研究所が今週の見逃せないニュースを厳選してお届けします。

今週のハイライト

OpenAI:年間収益1.4兆円を達成 🚀💰

今週、CNBCはOpenAIの年間経常収益(ARR)が$10B(約1.4兆円)に到達したと報じました。The Informationは、従業員による株式売却額が過去数年で$3Bに達したとも伝えています。

この力強い成長を支える製品群もアップデートが相次ぎました。新モデル「o3-pro」の公開と、既存モデル「o3」のAPI価格80%値下げを発表。開発者向けには、モデル調整を容易にするDPOファインチューニングのサポートや、開発AIエージェント「Codex」の新機能「Best of N」の追加など、機能強化が進められています。

こうした製品展開と並行して、戦略的なパートナーシップも拡大。ライバルであるGoogle Cloudとのインフラ契約を締結したほか、バービー人形で知られる玩具大手Mattelとの提携も発表されました。

ポイント
① 年間経常収益(ARR)が$10B(約1.4兆円)に到達したとの報道
② 新モデル投入と価格改定、Codexアップデートなど製品・開発者ツールを両面で強化
③ Google Cloudとの契約やMattelとの提携など、全方位でのエコシステム拡大を推進

Anthropic:マルチエージェント手法を公開 🛠️🧠

Anthropic

今週Anthropicは、自社製品で利用するマルチエージェントシステムの構築手法に関する詳細な技術ブログを公開しました。この中で、タスク性能が単一エージェント比で90%以上向上したことや、トークン消費量が約15倍になるトレードオフなどを報告。プロンプト設計に関する8つの実践的知見も共有しています。

その一方でTechCrunchは、Anthropicが試験的に開始した、AI自身が執筆するブログ「Claude Explains」を間もなく閉鎖されると報じました。報道によると、このブログはAI生成コンテンツの透明性について一部から批判を受けていたとされています。

最先端システムの技術情報を詳細に公開する一方、シンプルな応用では慎重な姿勢を見せたことは、同社がAIシステムの信頼性や品質を重視していることを示唆しています。

ポイント
① マルチエージェントシステムの構築手法を技術ブログで詳細に公開
トークン消費は15倍になるが、複雑なタスクの性能は大幅に向上
AI執筆ブログは早期に閉鎖、システムの信頼性や品質を重視する姿勢の表れ

Google:検索結果をポッドキャスト化する新機能 🔍🌍

Google

今週Googleは、NotebookLMなどにすでに搭載されているAIポッドキャスト機能を検索結果欄にも表示させる「Audio Overviews」機能のテストを開始。また、ブラウザ上でタスクを自動化するエージェント機能「Project Mariner」のアクセスも拡大したと報じられています。

こうしたAI技術は、より広い社会課題の解決や開発者支援にも向けられています。今週は、熱帯低気圧の進路や強度を予測する新しいAIモデルを公開。インフラ面ではGoogle CloudでNVIDIAの最新GPUを搭載したVMのプレビュー提供を開始しました。

ポイント
① 検索体験を進化させる新機能のテストを加速、「Audio Overviews」や「Project Mariner」など
② AIの社会応用とインフラ強化、気象予測モデルの公開や最新GPU搭載VMの提供

Apple:WWDC、AI機能は品質優先で慎重な姿勢 💻🛡️

Apple WWDC

Appleは年次開発者会議(WWDC)を開催。中でも注目は、開発者がApple製AIを自分のアプリに組み込める「Foundation Models framework」です。このフレームワークは、ユーザーの端末上でオフライン動作するオンデバイス処理を特徴としており、プライバシーを重視する姿勢を明確にしています。

あわせて、留守電の自動要約やAIによる電話応対、リアルタイム翻訳など、OSに深く統合された多数の新機能も披露されました。

一方で、注目されていたAI搭載の次世代Siriのリリースは2026年に延期されることが明らかになりました。同社幹部はWall Street Journalのインタビューに対し、延期の理由は「許容できないエラー率」であり、品質を優先した結果であると説明しています。

他社が大規模なクラウドAIを先行させる中、Appleはプライバシーを重視したオンデバイスAIを軸に据えるアプローチを強調しました。

ポイント
① WWDCで開発者向けAI基盤「Foundation Models framework」を発表
② 留守電要約やAI電話応対など、OSに統合された多数のオンデバイスAI機能を追加
③ AI搭載Siriのリリースは品質問題で2026年に延期、幹部が原因は「エラー率」と言及

Meta:「超知能」チームを新設、AGI開発へ 🧠👥

Meta

BloombergはMark Zuckerberg CEOが自ら主導し、AGI達成を目指す新チームを発足させたと報じました。この動きに関連し、データラベリング大手Scale AIへの大型投資と、創業者Alexandr Wang氏のMeta移籍も報じられています。

基礎研究の分野では、動画から物理法則を学習しロボット工学への応用を目指す、物理世界モデル「V-JEPA 2」を公開しました。

また、Meta AIアプリなどで利用できるAI動画編集・変換ツールを一般向けに公開。プラットフォームの健全性維持の観点からは、AIで不適切な画像を生成するアプリ「Crush AI」を広告ポリシー違反で提訴しています。

ポイント
① AGI開発を目指す「超知能」チームを新設、CEOが自ら主導との報道
② データラベリング大手Scale AIへの投資と創業者引き抜きを報道
③ 動画から物理法則を学ぶ新モデル「V-JEPA 2」を公開

Microsoft:Copilotを米国防総省へ展開 💻🏛️

Business Insider

今週Microsoftは、AIアシスタント「Copilot」の応用範囲を、OSレベルの機能から政府機関向けの高セキュリティな環境へと拡大する動きを見せました。

まずOS関連では、画面上のアプリやコンテンツをCopilotが認識する「Copilot Vision」を、米国のWindows 10/11ユーザー向けに無料で一般公開しました。また、ブラウザ「Microsoft Edge」のベータ版では、AIを活用した閲覧履歴検索機能のテスト提供を開始。この機能はオンデバイスモデルを採用し、プライバシーに配慮しています。

政府機関向けには、米国防総省(DoD)の高セキュリティ要件に対応した「Microsoft 365 Copilot」を準備中であることが明らかになりました。提供は2025年夏以降を予定しています。

ポイント
① 画面を認識する「Copilot Vision」を米国のWindowsユーザーに一般公開
② ブラウザEdgeにAI活用の閲覧履歴検索機能をテスト導入
③ 米国防総省(DoD)向けに高セキュリティ版Copilotを準備中との報道

ここからはカテゴリごとのニュースを見ていきます。